こたちの読書ブログ

19世紀英国文学好きの読書記録

女王ヴィクトリア2、第6話

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アイルランドの大飢饉

産業の大部分をジャガイモに頼っていたアイルランドは、大雨による不作で大飢饉におちいります。人口増加で食い扶持がなくなったとか、同じ作物ばかり育てて畑がやせ細ったとか原因はいろいろ言われていました。

女王はアイルランドの惨状を書き綴った牧師の寄稿を読んで心を痛める。いっぽうアルバートは宮殿に水洗トイレの設置を試みる。公衆衛生の改善に熱心に取り組む彼は先を見据えているのだけど、女王は目先の惨状しか考えられない。

惨状を訴えた牧師は数年後に伝染病で亡くなってしまうことからも、アイルランドの公衆衛生は最悪だったことが伺えます。

ピール首相は穀物法を廃止したが、飢饉を阻止することはできず100万人が餓死。そして100万人のアイルランド人が移住した。多くはアメリカに行ったが、調べたらリヴァプールに移住した人も多いらしい。

最後に牧師が埋葬されるところで6話が終わる構成にもやもや。ただただ苦しい虚しい回でした……。次回予告との落差が大きいのも要因。

宗教的な問題

アイルランドは地域的にカトリック信徒が大多数を占める。政府主体のアイルランド国教会は飢饉を目の当たりにしても知らんぷり。カトリック信徒は公職につくことができなかったので、小作農で食べていくしかなかったとこの本には書いてありました↓

図説ヴィクトリア女王:英国の近代化をなしとげた女帝

いま読んでいる本です。これのおかげでドラマが一層深く楽しめるようになりました。改宗すれば転職も可能だったのかな。でもそう簡単に思想が変えられるはずもない。200万人の人々はきっと敬虔なカトリック教徒だったんだろうな……。

まとめ

全体的に重苦しい回でしたが、水洗トイレの設置を喜ぶアルバートや、ちょくちょく意味ありげな雰囲気を醸し出すアルフレッド卿とドラモンドのやり取りに癒やされました。水銀蒸気浴とかいうトンデモ治療法、逆に寿命を縮めてないか、エルンスト……?

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